お題8 変な帽子

K野さん ディエゴ




所要時間5月2日5:00-7:00 5月3日2:00-4:00



ヴァージニアさん ジャイロ



所要時間5/3 15:40〜5/4 8:25

コラボ 磐井ケイさん ジョニィ+ジャイロ

「変な帽子だよな、あいつ。踏みつけてやりたいね……まだ頭の上に乗っかっているうちに踏みつけてやりたいね」
僕の隣でジャイロがこぼす。彼がどうもマウンテン・ティムに突っかかるのは、賭けの人気が自分よりも高いせいなのか、1stステージで目立った活躍もなかったのにいつの間にか上位に食い込んできていたせいなのか。あるいは、イースト・アンド・ウェスト・トリビューン紙に掲載されたレース優勝候補者の紹介記事で、ティムが「イケメン」と評されていたせいかもしれない。確かに、ハンサムなひとだとは思うけれど。
理由がなんにしろ、かぶっている帽子にまで難癖つけてニヤニヤしているジャイロの姿は、初めて会ったときよりもずいぶん砕けた印象を受ける。

外国人らしく、流暢ではあるが僅かにくせの抜けきらない英語を話し――特にRの発音の仕方が特徴的だ――、背中の中ほどまで流れるハシバミ色の髪をまとめもせず、同じ色の瞳で不敵にこちらを見おろす長身の男。唇を開くたびにきらきら光る、文字の入った金歯には本当にぎょっとさせられた。
第一印象は、いいものだったとは決して言えない。威圧的で、紳士的というにはほど遠くて、奇妙で……親しく付き合うことはできそうにない男だ、と思ったものだが。

ジャイロはよほど彼の事が気になるのか、眩しそうに目を細めながらまだティムのほうを見ている。その横顔を何となく眺めながら、僕はふと、気になっていたことを口に出した。
「ティムの帽子を変だって言うけどさ、君のそれも相当なもんだと思うぜ」
「ああ?」
形のいい眉をを惜しげもなく歪めながらジャイロがこっちを向く。これでもかというくらい素直な反応に思わず口元が笑ってしまう。自分では気付いてないんだろうな。
「つばにそんなに穴の開いたデザインじゃあ、眩しくて仕方ないだろう? さっきもすごい顔でティムのほうを見てた」
ジャイロは一瞬だけきょとんとした表情を見せたが、すぐにその口角をぎゅっと上げ、きれいに並んだ金歯を見せて自信たっぷりな笑顔を作る。
「オレのこれはいいんだよ、これは」
「どうしてさ?」
「オレのほうがあいつよりいい男だからな」
だから、何を身につけても似合うからいいんだ、と。
まるで小学生みたいな言い草に、僕は耐え切れなくなって噴き出してしまった。
「なっ、なんだよお前そのリアクションはよ!」
慌てた声音でジャイロが抗議するが、いったん始まった笑いの発作はそう簡単におさまるものではない。僕はなかば必死で笑い声を殺すが、肩の震えまではどうしようもなく、途切れ途切れに謝罪の言葉を述べる。誠意が見えないこと甚だしいだろうが、この際それは容赦してもらおう。
「あはは……悪い、マジで悪かった、謝るよ。……いや、でもさあ」
「今度はなんだよ?」
「案外ガキっぽいんだな、君って――あ、そんな顔すんなよ、褒め言葉だって。付き合いやすいってこと」
今度こそ本当に機嫌を損ねてしまったようで、ジャイロは「お前さんには言われたくねえ」とそっぽを向いてしまった。その様子にまた僕は、笑みを誘われてしまう。

ジャイロの「変な帽子」から強い陽光が入って、彼が動くたびにちらちらと顔の上をすべり、時折瞳や睫毛を透かして微妙な色合いを見せる。不思議に美しいその色を見ると、彼の帽子も確かに、一概にバカにできないかな、と思う。
そんなことを考えながら、僕はジャイロをなだめにかかった。これから長いレースを一緒に走るんだから、仲たがいなんてしていられない。

まったく、第一印象は当てにならないものだな、と実感する。
この男とは、うまくやっていけそうだ。

所要時間:約2時間



むくげさん ジャイロ&ジョニィ



「やっぱりジャイロのより僕の帽子の方がかっこいいな!」
所要時間30分



りんぽんさん 砂男&ディエゴ



所要時間:約15分


ろじさん オールスターキャスト



所要時間 約1時間



五十嵐さん オールスターキャスト



13:00-14:00



いちにのさん ジャイロ&ジョニィ



5月5日昼1時半〜 所要時間約30分

コラボ グリさん ジャイロ&ジョニィ



5/5 50分



ぐりさん ジャイロ&ジョニィ



5/5 50分


コラボ らかさん ジョニィ+ジャイロ

ほんのちょっとした悪戯心だったのに。

  今、ジョニィは些細なその行動を激しく後悔し、立ち尽くしている。
  気づけばいつもいつも彼のペースに巻き込まれていて、イライラもすればヒヤヒヤもする。
  だからたまには、意表をつくのもいいかもしれない。そう思い、試してみた軽い悪戯。
  それが今や、ジョニィの方が追いつめられている。

  彼が帽子を手元から離したのをいいことに、冗談半分被って振り返ってみれば。
  なんと彼の方も、ジョニィが脱ぎ捨てた帽子を手にしていた。
  しかも。
  似合っていないためなのか、何か妙な具合。
  いや、似合わないデザインだからこそ、おかしく見えるのだ。そうに違いない。
  でなければ。
  自分が日頃、変な帽子を愛用していることになってしまう。
  おかしなはずはない。
  だって自分が好んで使っている帽子だ。おかしいはずがない。
  となれば。
「……なんでそんな所から、髪の毛出すんだよ……?」
  なんだろう、あの微妙な愛らしさを醸し出すツーテイルは。
  多分、それがいけないんだ。
  絶対に、あれがまずいんだ。

「わかってないな、ジョニィ」
「何が……?」
  不遜な笑みで返され、ジョニィは少しだけムッとする。
「帽子ってやつもそうだが……身にまとう物は全部が全部、付いてる機能は使ってやらなきゃな」
「……だから?」
「二カ所も穴が空いてりゃ、そこから髪を出す! 当然だろ?」
「……当然、なのか……?」
  何か違うような気がしないでもない。

「………」
  このまま沈黙してしまうと、ジャイロの言葉を肯定することになり、引いては自分の帽子が変なだけだと遠回しに認めることにもなる。
  それだけは避けたい。
  ジャイロの被り方が変だから、自分の帽子が変に見えるのだ、ということにしたいのに。
  けれど上手い切り返しが浮かばない。
  何を言ったとしても、彼の方はあっさりジョニィの言葉を覆してしまうような気がする。
  どうしたものか。

  そして。
  考え込んでしまったジョニィをその場に残し、ジャイロはさっさと歩き出してしまう。
「あ、何処に行くんだよ!」
  僕の帽子を被ったままで!
「そいつはしばらく貸しておく。だから、代わりにこれを借りる」
  むしろ、ジョニィの帽子を借りたいから、自分の帽子を代わりに置いて行くのではなかろうか。
「そんな格好で何処に行く気だ!」
「ティムのところ。あいつの変な帽子、一度使ってみたかったんだよな」
「ティ……ティムのところって……」
  ジャイロが笑い者になるのは構わない。
  それは別にいい。
  だが。
  今のあの格好では、笑われるのは帽子の持ち主であるジョニィの方だ。
  慌ててジャイロを止めようとしたが。
  ふと。
  ……ティムの帽子も、多分ジャイロは似合わないはずだ。
  ジャイロの髪型では、きっとあの帽子も似合わないはず。
  そう気づいてしまうと、もうジョニィは止めなかった。
  どうせ笑い物になるなら、ティムも巻き込んでしまおう。その方がいい。
「僕の帽子、汚さないでくれよ?」
  ジャイロの帽子の下から、ジョニィは彼の背中に声を掛けた。
  その声に対し、彼は軽く自分のツーテイルを触って応える。

所要時間15分



コラボ グリさん ジャイロ&ジョニィ


5/6 30分

コラボ 宇宙紀行さん ジャイロ&ジョニィ



経過時間:15分

コラボ K野さん サンドマン



約15分



フンニョーさん ジャイロ&ジョニィ



約1時間



アニスさん “チュミ” と鳴くモノ、(ジャイロ)

  健全:“チュミ” と鳴くモノ、(ジャイロ)

  “チュミ”と鳴くモノがジャイロを眺めて、しみじみとつぶやいたとさ。
  「Causia ridicula(変な帽子)……」

 所要時間: 5/7 21:45〜22:05



                                      ページTOPに戻る▲