お題3 ありがとうの示し方

Nさん ジョニィ&スタンド



所要時間:1時間

コラボ るーぞー ジャイロ+ジョニィ

ジョニィは普段お世話になっているお礼に、「モヴェーレ クルース」とささやく物にコーヒーを入れてあげることにした。自分のスタンド像なのでコーヒー好きなはずだ。きっと喜んで飲む、そう思ってあげると「ちゅみぃぃ」と嬉しそうな声をあげて飲んでいる。
「やっぱりな。」
部屋中にいい香りがただよう。自分にも入れて、ゆっくりと味わう。美味しい。レース中の切羽詰った間ではありながら、しばしの休憩をゆったり楽しむ。すっかりリラックスしてきた。そこに…
「おっ、コーヒー。オレにもついでくれ。」
ジャイロが帰ってきた。

「ほしけりゃ自分でつぎなよ。」
ジョニィはズバリ言ってやった。
「………」
「あ、ついでにぼくの分もおかわり、入れて。」
「…おまえ、“いつもありがとう”とか言ってそれくらい入れてくれてもいーだろーがよぉ。」
ジャイロはそう言いながらも、もう二人分のカップにコーヒーを入れるべく動いている。そして注いだものを先にジョニィに渡してやった。
「ありがとう、ジャイロ。」
ジョニィはにっこり微笑んで嬉しそうにジャイロを見つめた。
ジャイロは、この笑顔が見られるならそれでいいと思った。

5/3 9:50-10:00



まよるんさん リンゴォ・ロードアゲイン



5/3 23:25〜24:15

コラボ 磐井ケイさん リンゴォ・ロードアゲイン

漆黒の意志をぶつけ合う「公正な」勝負を、神聖な冒すべからざるものだと思う。
その場に満ちる、一切の不純物が取り除かれた空気を、何よりも甘美なものだと思う。
それを味わうだけで、自分はどこまででも高められると思う。
そうすることでしか自分は生きられないし、男の価値も男の誇りも、そこにしか存在し得ないと思う。

--------------------

反社会的と言われようと馬鹿げていると言われようと、彼にとってそれこそが、どうしても動かしがたい事実なのだから仕方がなかった。
人間がものを食べなければ生きていかれないように、また、呼吸をしなければ生きていかれないように――彼の選んだこの生き方は、日々の糧よりもずっと大切なものであり、同時に、周りにある大気よりも当たり前に全身に馴染んだものだった。

生きにくい、と思った。
この世界は彼にとって、体質に合わない水のようなものだった。そうせざるを得ないから口にしているが、肉体の調子ははすこぶる悪くなる。しかももっと悪いことには、彼の肉体は決してこの水に慣れることがない。

その彼に、ファニー・ヴァレンタインという男が声をかけた。今はこの国の大統領の椅子に収まっている男だが、ヴァレンタインの肩書きなどは彼の興味の範疇になかった。彼の心に引っかかったのは、この世の中に背を向け、のみならずそれに対して嫌悪感すら抱いていた彼に、自分のために働いて欲しいと言われたことそれ自体だった。
自分は今の社会を見限ったはずなのに、その社会をつかさどる男が自分を必要としている。
その感覚は彼の心を奇妙に波立たせたが、彼にとってそれはなぜか、不快なものではなかった。

自分と公正な勝負をしてくれた相手には、彼は必ず感謝の意を示すことにしている。倒れて敗北の苦い砂を噛むのが、たとえ自分の側であったとしてもそうするだろう。
生命のやりとりという極限の状態で、漆黒の殺意はこの世のなにより美しい男の誇りへと昇華される。そこで彼は、自分の生をそして相手の生を、まるで手のひらで触れでもするようにはっきりと実感できるから。
ヴァレンタインに対して彼が持っている感情は、それとは少し違うと思う。それでも、自分を認めて雇ってくれたヴァレンタインには確かに恩義があるし、その恩義には感謝をもって答えるのが、やはり通すべき「スジ」だろう。

自分をひどく不器用な男だと思う。
張り詰めた殺意の中でしか生を実感できない。社会に背いてしか誇りを貫くことができない。
漆黒の意志を介した勝負のあとでしか、素直に感謝の言葉すら口にできない。

それでも、あなたには感謝しているのです、大統領。
こんな形でしか、それを示すことはできないが。

--------------------

ジョニィ・ジョースターが所持していた走り書きと地図から、ヴァレンタインが欲するものの次の位置は簡単に割り出せた。耳と胸に負った傷から流れる血を、大雑把に拭って――急所は外しているし、もともとそう深手でもない――鳥籠に入っていた白い鳩をそっとつかみ出す。手入れの行き届いた純白の羽毛を血で汚すのはどこか気が引けたので。
脚につけられた小さな筒に、次の遺体があると思しき地点の緯度と経度を書き込んだメモを突っ込んで、家の裏手に面した窓から放す。少し迷った末に、何もつけていないもう一羽も解放してやることにした。
晴れ上がった青に吸い込まれていくふたつの白い影を目で追いながら、リンゴォは考えるともなく考える。

果樹園を出て行けとは言ったが、おそらくジャイロ・ツェペリは従うまい。所詮は「対応者」に過ぎぬと一度は思ったものの、あの利かん気そうなまなざしの奥には何かがある気がする。もしかしたら彼もまた、漆黒の意志を持つに至る男かもしれない。

無論それはリンゴォの単なる期待に過ぎないし、期待が裏切られればジャイロもそれまでの男ということになるが――自分の期待は裏切られることはないだろう、と、わけもなくリンゴォは思った。
二羽目の鳩を放したのは、リンゴォのその期待がさせたことだった。倒れるのは自分かもしれないから。そうなったら、ヴァレンタインの鳩の世話をしてくれるものは誰もいなくなるだろうから。

無事に届けてくれよ。
柄じゃあないなと苦笑しながらも、もはや白い点にしか見えなくなった鳩に祈る。
次の遺体のありかを示すメモを。同時に、ヴァレンタインに対する自分の感謝を。
不器用な自分には、任された役目を全うすることでしかそれを示すことはできないから。

--------------------

本当に感謝いたします、大統領。
オレにこの場を用意してくださったことを。

所要時間:約4時間



秋月雅紀さん 砂男+ティム



走行タイム4時間半



モナコさん オールスターキャスト



ミンナデアリガトウ。
ミンナヘアリガトウ。

所要時間約2時間



るーぞー ティム×ディエゴ

「面白い能力を、持っているらしいな。」
そう言って話し掛けてきた天才ジョッキーはあくまでも尊大な態度で、向こうから声をかけてきたくせに話を聞いてやろうと言わんばかりだ。
「そりゃ、どーも。」
ティムは礼儀としてカウボーイハットのつばを片手でくいっと上げたあと、踵を返してこの場から立ち去ろうとした。中継地点の小さな集落にあるパブで軽く飲んだ後、宿に帰る途中だったのでここで立ち話なぞしたくないし、する必要はない。
「まだ話の途中だ。」
ピシリとクイーンズイングリッシュのイントネーションでディオは言う。ティムは面倒だな、と思いつつも彼を怒らせて逆毛を立てる猫のような状態にしたら楽しいだろう、なんて事をちらりと考えた。
「じゃ、続けろよ。」
ティムの思惑どおり、ピクリと眉を上げムッとした感のあるディオだったが抑えたようだ。
「まず、お前の能力の全貌を知りたい。その能力をどこで、どうやって手に入れたか。レースに役立つに決まっているからな。そして、誰もが手に入れられる物かどうかも。」
ティムは鼻で笑って言った。
「はっ。お話にならないな。ま、お前さんがおなじ能力者になったら教えてやるよ。」
そう言って様子を伺うと、ディオは冷笑を浮かべて言った。
「オレが能力を手に入れたら、お前なぞ用済みだ。」
「おー、はっきり言うねぇ。」
ティムは内心舌を巻く。まだ若いはずだが、このイギリス出身の才気溢れる自信家は人の上に立つ事を当然と思っているようだ。ふーん、とディオの全身を見てからティムはわざとニヤリとして言った。
「じゃ、礼としてオレの部屋に来るなら教えてやるよ。ベッドの中でな。」
この言葉を聞いたディオは烈火のごとく怒り出すか、と思ったがそうではなかった。ティムを軽蔑の眼差しで見た後「フン」と言って去って行った。
(もうちょっと引っ張っても良かったかな。怒らせてみたかったんだが。)
ティムがそんな事を思いながら部屋に居ると、ノックの音が聞こえた。そしてティムが答えるまでもなくドアが開けられ、優雅に立ち入ってきたその人はディオだった。
「…何しに来た?」
「おいおい、呼んだのはお前だろうが。」
冷笑を浮かべながらベッドに近づいて来る。足取りに迷いは無いし、情報を手に入れる為に男と寝ることなんて何とも思っていないようだ。
「ああ言えば、激怒すると思ったんだが…」
「ふん、その気もないのに言っていることは丸分かりだ。今、本当に来るとは思わなかったと動揺している事もな。さぁ、教えてもらおうか。」
「お前は今まで、そうやって自分の身体を差し出して登り詰めてきたのか?」
怒らせようとしているのではない、ティムの真摯な問いかけにディオはカッとなった。お前に同情される覚えなどない、この田舎カウボーイめ!そう怒鳴りそうになるがぐっと抑える。
「答える必要は無い。質問しているのはこのオレだ。」
そう冷たく言っても、ティムが自分を憐れみや同情だけではない、不思議な暖かさを持つ瞳で見つめていることにイヤでも気が付く。手っ取り早く終わらす為に、ディオは服を脱ぎ始めた。
「ヤらないならさっさと言ってくれ。時間の無駄だ。」
ティムはこのディオの行為を止めたいのと、可哀想に思ってしまうことと、不思議な感情が入り混じり、気が付くとさっとディオを抱きしめていた。
「…もう、分かった。だからやめろ。」
「ちょろいヤツだな。だったら早く言え。それから、オレに同情するのはやめろ。不愉快だ。」
「同情じゃない。が…」
そう言って口ごもる歯切れの悪いティムに、ディオは押し倒して馬乗りになった。
「おい、ディエゴ!」
「出来ないのか?自分から誘っておいて、身体に欠陥でもあるのか?」
「そこまで言われると、本当に抱いちまうぜ。」
「望むところだ。」
ティムは身体を反転させ、ディオを下にする。下からティムを見つめるディオは、見上げているはずなのにお手並み拝見、というような見下したような視線だ。
ティムはディオを泣かしてやろうと決心した。


「…お前、最初はイヤがってた、くせに…」
息も切れ切れに抗議しているのはディオだ。もう外は白々と明るくなってきているが、つい今さっきまで攻め苛まれて、ぐったりしている。認めたくはないが、すぐに腰が立たないようだ。そうでなければこんな所、さっさと出て行ってやるさ!
「お前が望むところだと言ったんだろう。」
そう言ってティムはディオの髪をくしゃくしゃと撫でる。こうやって一晩中優しく扱われたことが腹立たしい。でも、悪くはない。そんな気持ちに苛立って、ディオはティムの胸毛を引っ張ってやった。軽く顔をしかめるティムに、くくっと笑ってディオはその胸に頬を埋めた。

5/6 22:35-23:35

コラボ 村瀬さん ティム×ディエゴ



所要時間15分

コラボ K野さん ティム×ディエゴ



約4時間



                                      ページTOPに戻る▲