お題11 素直になれよ

村瀬さん ティム×ジョニィ



約20分

コラボ いづみさん ティム×ジョニィ←ジャイロ

「ジョニィとキスをしたんだ」
カウボーイが言った。
陽射しが強い日だった。それでも穏やかな風が吹いて、レースじゃなければ木陰で休むには最適の日だと思った。
マウンテン・ティムは至極真面目な様子だった。揶揄でもなく、冗談でもなく、本音からそう言ったようで。もちろんそこにはただ快楽を求める軽い動機は存在していない。
「何故俺に言う?」
言いながら、ジャイロは周りに視線をやった。ジョニィはいない。彼は遅れて合流する予定で、まだ戻ってきてはいなかった。
馬の蹄の音もない。
「いけないことだと思ったからさ。君がいやならやめるよ」
大陸を渡り歩く旅人らしい日焼けした精悍な顔は、いかにも意思が強い芯がある男の風格も感じさせる。ジャイロはなぜか急激に喉が渇く奇妙な感覚を覚えた。眩しい太陽の光。彼の茶色の瞳の奥、渦巻く思考すらちりちり焼き付ける。
「どうして俺が?あいつの意思だろ、そんなこと」
再び動かした舌はむくんだように鈍かった。ティムがうっすらと笑みを乗せる。
「…君はわかりにくい奴だな」
「何故」
「ショックを受けても強がるふりを見せない。ずるいな」
「…」
苛々する。
このカウボーイの言葉に翻弄されている気がする。本来なら、ジャイロ・ツェペリという人間はこんな男の言葉などに惑わされることなどないはずなのだ。彼は納得のために行動する男であるし、気高い目的をもってこのレースに参加した。なのに、この動揺は、なんだ?
「…キスして、身体に触ったよ。でも彼は拒まなかった」
ティムは淡々と言った。
19歳のジョッキーの少年、ジョニィ・ジョースター。
幼いころから馬に乗るのがすきで、有名な若手天才ジョッキーだった。ただ、数年前に慢心から下半身不随になるまでは。それで、このレースに回転の謎を突き止めたくて参加した。紛れもなく、ジャイロに追いすがるような形でついてきた。
ジャイロは、知っている。
彼…ジョニィが、朝一番に飲むコーヒーが好きだということや、栗色の髪のはねる位置をいちいち気にしていることだとか。
そしてジャイロが歩けない彼にかわって運んでやったときは照れながらもきちんと「ありがとう」を言うことだとか。皆が知らないようなことも知っている。なぜなら、彼らは共に旅をしているのだから。他愛もない話をしてふざけあったりするし、ささやくような低い声で囁きあったこともある。
「けどそれがなんだっていうんだ」
その言葉は自分に言い聞かせるようだった。
「ショックを受ける?何故俺がそんなことを思わなきゃならない?」
そうだ。
俺は関係ないじゃないか。知ってるからって、なんだっていうんだ。苛々するのは天気のせいさ。こんなにいい天気なのに?じゃあ、何だ?恋してるみたいだ。恋?まさか!
「あんたとジョニィがどうしようと俺には関係ないね。ただ、『そういうこと』するなら俺の目の届かないところでやってくれよ、見たくねえからな」
口が勝手にべらべら動いているのがわかる。俺は本当に俺の意思でしゃべっているだろうか。そうとも!そのとおり!
ふとジャイロがティムを見返すと、彼は笑っても怒ってもいなかった。その代わり、焦燥したみたいな、あきれたようなそんな感情がちらちら見える。
彼がそっと呟く。
「・・・ジャイロ、あんた今どんな気分でそんな台詞言ってるんだ?」
ジャイロはその口調がものすごく気に食わなかったので、
「最高。諸手をあげて祝福してやりたい気分だ」
と言ってやった。
ティムは肩をすくめた。「あんた、ひどい顔してるよ」
だが指摘されても彼は確かめようとせず、むしろもっと不快そうに眉をひそめるだけだった。ティムは苦笑いをした。
「なあ、俺はあんたのこと好きだよ。ジョニィもそうさ」
じゃあ、と言葉を残してカウボーイは颯爽と去っていった。馬に乗った後姿、クールで大人のカウボーイ。落ちてこけろ、と口の中で密かにつぶやく。
あたりはまた静かになる。ジョニィはまだ帰ってくる気配がない。もしかしたら、どこかで落ち合う話でもつけていたのかもしれない。誰かって、もちろんあのカウボーイと?
深呼吸をした。
風といっしょに、太陽に照らされた熱い空気が肺に流れ込んでくる。肩が上下する。もう一度、吸って吐き出して。眉間に手をやると、無意識のうちにかそこには深い皺が刻まれていた。
「問題なんて、」
確認するように呟いた。
全ては事実が重なっただけの話。ジョニィは同行者であり、友人であり…これ以上、まだ何かいうことがあるというのか?
そうだ、俺は十分『納得』しているのではないか?違うか?いや、そうに違いない。息苦しさは幻だ。呼吸を繰り返せば忘れる。静まる波のように、ゆっくりと。
「なにも、問題は、ない。」
陽射しが強い日だった。
ふと見上げると、遠くに見える山が霞んで見える。
天気は申し分なかった。ただ、頭の中だけがどこかおかしく思えた。

所要時間約30分

コラボ 村瀬さん ティム×ジョニィ+ジャイロ



所要時間30分



るーぞー ジャイロ×ジョニィ

最近、ジョニィの様子が自分をとても意識しているようだ、とジャイロは気が付いた。まるで思春期の少女のように、ジョニィはジャイロをじっと見つめたり、それでいて目が合うと慌てて視線を逸らしたり、頬を赤く染めたり。そう、それはまるで恋する乙女のように。
「おいおい、ジョニィどーしたってんだぁ?妙にオレを意識してんじゃねーか。」
こういう事はさっさとハッキリさせた方がいい、そう思ったジャイロは夜、眠る前にずばり尋ねた。ジョニィはさっと顔を赤くした後、ふいっと顔をそむけて言った。
「別に。考えすぎじゃないの。」
「おいおい、そーゆー事はちゃんとオレの目を見て言えっつーの。」
ジャイロは言うが座っていたジョニィはくるりと向きを変え、背を向けた。
「もう寝る。」
「いーや、寝かさねー。」
ジャイロは背後からジョニィに近づき、抱きすくめるようにジョニィの肩に手をかけ、ジョニィの顔を覗き込む。
「ジョニィ・ジョースター、おめーの心情を素直に言ってみな。」
そう言うと、ジョニィの瞳がみるみる潤んできた。
「ジャイロは、ずるい。ずるいよ…」
思いもかけない反応に、ジャイロは少し驚きながら尋ねてみた。
「何がずるいんだ?」
「だって!ぼくの気持ち、もう知ってるんだろ?ぼくはずっとあんたを追いかけてきた。それなのにジャイロはずっと“もう来るな”とか“ついて来るな”とか言ってぼくを試すようなことばかり!そうやってぼくの出方次第で態度を変えようとするのは、ずるいよ。」
「………」
「でも、ぼくはジャイロともう離れたくない。ジャイロが、だいす…」
ジョニィは最後まで言えなかった。ジャイロが唇で口をふさぎ、言葉をさえぎったからだ。
「…んっ…ふっ」
ジャイロに舌をからめられ、口内を愛撫され思わずジョニィは息を漏らす。ジャイロが唇を離すと、ジョニィは潤んだままの瞳でジャイロを見上げ、抱きついた。
「ジャイロ…ジャイロぉ…」
自分の名前を繰り返す、胸の中のジョニィを抱きしめ、ジャイロは満ち足りた想いでいる。このまま、ずっとこのままで居られたらどんなに幸せだろう。そして次の瞬間…
ジャイロは、自分が押し倒されていることに気付いた。
「えっ?!」
ジョニィが、自分を押し倒し、そして服を素早く脱がせている。
「じょ、ジョニィ?」
くすっ、と笑いながらジョニィはジャイロの上に乗っかり、それでも服を脱がす手は止めない。
「ジャイロ、肉体の開放も必要だよ。」
「ちょっ、待てっ!おまえ、急にそんな!」
「素直になりなよ、身体のように。」
「いきなりソレは、ダメだろ、ジョニィーッ!」

自分の叫び声で目が覚めた。
ハッとして周囲を見ると、小さな焚き火の側にいる見張り番のティムが、びっくりした顔でこちらを見ていた。
「急になんだ?!うなされてたのか?」
「ゆ、夢…」
隣にはジョニィがぐっすり眠っていた。
「くそっ、そんな急激展開おかしいと思ったんだッ!!!」
ジャイロはまたも叫んでバタッと倒れるように再び同じ位置に寝転んだ。
「………なんなんだ、一体。いきなり、ジョニィーッ!って…」
ティムが呟いた後は、木の枝が燃えるパチパチという静かな音しか聞こえなくなった。

5/5 23:30-24:00

コラボ アムロさん ジャイロ+ジョニィ(ジョニ←ジャイ)

最近、ジャイロの様子が変だ。
  まるで思春期の少女のように、僕をじっと見つめたり、それでいて目が合うと慌てて視線を逸らしたり、頬を赤く染めたり。そう、それはまるで恋する乙女のように思わせ振りながらもあからさまなアピールで・・・。正直僕はドン引きだ。そりゃ僕たちは男同士だから、最初はまさかって思ったよ。でもこの反応は、どう考えても考えなくてもアレだろ、アレ。いきなりどうしちゃったんだろう?こないだまでジャイロは全然そんな感じじゃあなかったのに。普段は僕のことをできの悪い弟みたいに扱ったり、大事なときには迸る友情を示して僕を感動させてくれたこともあったけれど、こんな変な感じじゃあなかった。そりゃ会ったときから変な男だったけど、何というか最近は輪をかけた感じに変だ。
  僕はこういったことに白黒はっきりつけるのが嫌いな性質だ。特に我が身に降りかかる話なら尚更知らんふりをして永遠に流してしまいたい。相手の気持ちだって?そんなの知るか。迷惑がかかるのはこの僕だし、そっちこそ僕の気持ちをまず考えるべきだね!
  そう言ってしまいたい気持ちを何とか押さえながら、そんな訳で僕たちは何とかかんとか以前の形態を装ってレースを続けている。ジャイロの可笑しな挙動は気になるけれど、触れれば一貫の終わり。僕は殊更無知を装って、ジャイロの挙動不審が治まるのを待っている。もしかしたらあの砂漠で何か変なものを拾い食いをしたのかもしれない、そうだったらきっとそのうち治まるはずだろう?
  しかしその兆候がまだ見当たらないうちに、ある夜ティムが話に突っ込んできたのだ。
  「ジャイロはきみを相当好きらしいな」
  ティムはいつも確信に直接触れる聞き方をする。包み隠さないというか、オブラートのない余りのストレートさに僕は飲んでいたコーヒーを危うく噴き出すところだった。
  「おや、その反応だと気付いているみたいだな。まぁアレだけあからさまなら当然か」
  あからさまどころか目に余る。告白はされたのか?と聞かれたので、僕は一瞬えげつない想像をしてしまった。あの乙女な反応の延長線上なら、ラブレターなんぞを書いて渡してくるということも大いに考えられる。頬を染めたジャイロがドキドキしながら寝ている僕の枕元にそっと置手紙をする。本当は起きている僕も、起きていることを気付かれないようにドキドキしながら寝たふりを通してジャイロが去るのを待っている。・・・そんな何とも寒い光景を思い描いてしまった僕は、こんな想像をさせたティムが一生許せないような気がした。
  「先日には、夢の中でも大声できみの名前を叫んでいたぜ」
  「勘弁してくれよティム・・・僕はその件に関して何も考えたくないんだ」
  項垂れると、ティムがくすくすと笑う気配がする。全く人事だと思っていい気なもんだよな。当のジャイロといえば先程から姿が見えない。ここ二三日、夜になると姿を眩ますことが多いけど、一体どこで何をしてるんだろう?
  「気になるのか?」とティム。断じて気になるわけがないだろう!

  朝起きたら、僕の馬が何かを首に巻いていた。
  「何だこれ?」
  引っ張ってみると、それはピンクの毛糸で編まれたマフラーだった。スロー・ダンサーは迷惑そうに鼻を鳴らしている。一体誰がこんなものを?と眉を寄せたところ、背後からザッと土を踏む音が聞こえ振り向くと既にヴァルキリーに跨ったジャイロの姿があった。
  「お、おはよう」
  目が合うと彼はいつものように頬を染め、さっと視線を外す。僕は挨拶を返すことすらできず地面に座り込んでいた。さっと距離を開けて僕を通り過ぎていったジャイロとその愛馬の後姿を呆然と見送る。数秒のことだったけれど僕は確かに見たのだ、ヴァルキリーの首にスロー・ダンサーと色違いのマフラーが巻かれていたのを!(因みに青色だった)
  バッと馬からマフラーを外し、広げて見てみる。そこには赤い毛糸でハートとスロー・ダンサーという名前ではなく『ジョニィ』という僕の名前がご丁寧に編み込んであった。眩暈がした。
  「は・・・早く来いよ、ジョニィ!」
  十数メートル先で馬を止めたジャイロが、振り返って僕を待っていた。僕は相変わらず座り込み、その横をくすくす笑いながらティムが通り過ぎていく。ジャイロの瞳は、ここからでもはっきりと分かるほどまるで憂うように熱を持って潤んでいる。
  僕はマフラーを握り締めた手を戦慄かせ、気付けば大声で叫んでいた。
  「キ、キモイぞジャイロ・ツェペリーッ!そんな目で僕を見るなーッ!」
  既に走り出していたジャイロまで聞こえていたかどうかは、定かではないが。

  5/6 00:58〜01:35

コラボ ヴァージニアさん ジョニィ



ずるいよ。 5/6 〜03:40 作画 約3時間

コラボ ビアッチさん ジョニィ←ジャイロ



5/6 2:00〜5:30



ふーみむさん ジャイロ←ジョニィ



所要時間3時間




ろじさん ジャイロ&ジョニィ



「・・・つまりかっこいいからだ!(開き直り)」

「何言ってるのジャイロ・・・カッコワル!(そんなことしなくてもジャイロは十分かっこいいよ)」

5/5 22:20〜23:20

コラボ いちにのさん ジャイロ&ジョニィ



↑結局朝まで続きました。 所要時間約40分




アニスさん ジョニィ(ジャイロ)

  全くもってあの男は、全然素直じゃあない。

  初めて出会った時、ジャイロはスリと決闘していて、その時「おれはやさしくないぜ」なんて言っていたけど。一緒にいるとわかるが、この男は優しいんだ。まあ、自分のことを優しいと公言しておきながら、自分勝手な奴よりはいいかもしれないけど、わざわざ自分を卑下するような発言をするのは、素直じゃあない。

  僕のことだってそうだ。僕の動かない足は回転の技術ではどうしようもないから、レース当初は暗についてくるなと言っていたのに、第一ステージの順位で僕のことを認めてくれたのかもしれないけど、向こうから「協力関係を結ぼうぜ」なんて誘ってくるし。

  砂漠の第二ステージ、大切な命の水場へ行けなければイコール死という状況で、どうして「だいたいでいいんだ」なんて言葉が出てくるんだ? 違うだろ? そこで言うべき言葉は「道に迷いましたごめんなさい」じゃあないのか!?

  思い出したらだんだん腹が立ってきた。これも頭に来たことだ。変な虫を操るミセス・ロビンスンに襲われた時、僕を助ける必要はなかったはずだ、なのにどうして失格になるかもしれない危険を伴いながら、レースの先に進まずにロビンスンに向かって行くんだよ?
  その後に知ったけど、失格になったら恩赦はどうするつもりだったのさ。

  オエコモバを追いかけた時のジャイロの言葉が、一番腹が立つ。「ヤツはオレの敵だ」? 「おまえには関係ない」? 「おまえが邪魔だと言っているんだ」? あのさぁ〜、僕のこと心配してくれるなら、「無関係のおまえを巻き込みたくないから来るな」とか、「無関係で悪いけど協力してくれないか」とか、せめてそういう素直な言い方ができないわけ?

  いや、これが一番腹が立ったんだった。「オレは死体集めなんかしない」と言っておきながら、第三ステージで恐竜に襲われた時、「これから取りに行くぞッ! おまえさえその気なら!」って何だよ。僕は最初から、遺体を集めるって言ってるだろう! なんかあれだな、人に決定権を譲っているように見せかけて、その実ジャイロが主導権を握っている言い方だ。

  あの男が素直になる時なんてあるんだろうか。ああ、あった。ホット・パンツに罵声を浴びせようとして、「自分で言えよ」って言ったら、素直に自分で言ってたな。そんな時だけだよ。

  本当、退屈しないよね、ジャイロと一緒にいると。

  所要時間:1時間



7℃さん ジャイロ+ジョニィ



所要時間一時間半



ゾイさん ティム×ジャイロ



「素直になれよ」と、ティムに言われて、素直になったジャイロ。これで精一杯。
所要時間一時間



メグルさん ジョニィ×ジャイロ



5/7 描画時間1時間半程



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